PALCO歌舞伎　「決闘！高田馬場」を見てきました。
三谷幸喜の初歌舞伎です。
前回の戸田恵子一人芝居の「なにわバタフライ」も良かったけど、今回はそれ以上です。すっごく面白かったです。

さすが三谷幸喜と言いますか、隙がない。話のスジが判りやすく、登場人物がそれぞれに個性的で素敵です。そして三谷幸喜お得意の息もつかせぬ会話劇。そしてギャグ。
で、それを演じるのが、本職の歌舞伎役者達なので、それがまた隙がない。
普通の役者が、ふつうに演劇として演じたんじゃ、あの完成度の高さはだせなかったのでは？と思ってしまいます。あのネタで歌舞伎だから面白い！
歌舞伎座に歌舞伎を観にいったことはなかったので、いわゆる、古典芸能としての歌舞伎とは一味違ったものとなっているのでしょうが、江戸時代の大衆演劇だったことを考えると、まさに、現代のこの時勢にマッチした「歌舞伎」なのだと思いました。
また、PALCO劇場という、どちらかといえば小さな劇場で、役者と観客の席が近いというところも、雰囲気の良さを出してました。

早代わりあり、セリあり、舞台の上にメインキャストが８名しかいないはずなのに、一人二役以上をこなして、この倍ぐらい役者がいるかと錯覚します。
そして、役者達が走る、走る。よく１日２公演こなして体力続くなってぐらい、走る！
今回は、回り舞台が効果的に使われていて、場面転換そのものが楽しめました。長唄や鳴物の人たちが、舞台の奥の一段高いところにいるのも良かったー。
これを機に、銀座の歌舞伎座も観にいきたくなりました。（いや、前から観にいきたかったんだけど、踏ん切りがつかなかったのだ）
このPALCO歌舞伎も、公演期間が短くて、あと１週間で終わってしまいますが、また２回目、３回目の公演があれば、またチケットゲットして行きますよ〜！！！